江戸時代に酒造りが栄えた知多半島では、廃業後に蔵や桶を転用して味噌づくりを始める業者が相次ぎました。
知多半島の地下水や、鈴鹿おろしの冷たい風吹く冬や暑い夏はおいしい味噌づくりに最適で、味噌を作っている数多くの醸造蔵があり、手前味噌を作る家庭も圧倒的に多いのだそうです。
愛知のみそといえば八丁味噌が有名ですね。知多半島のみそも多くが大豆メインの濃厚な豆みそで、見た目は似ていますが蔵ごと、家庭ごとに追及されたおいしさがあります。
変わったものでは伊勢湾を航行する水軍の千賀家から伝えられたといわれる千賀みそがあります。豆の粒がそのままの辛口みそで少量でもおいしく香りが豊か、半島の先端・南知多で造られています。
また、武豊町にある醸造伝承館ではみそやたまり造りの道具や資料が展示されていて、みそ造りの歴史を学ぶことができます。
おでん、味噌かつ、味噌煮込みうどん、どて煮、味噌和え、味噌漬け卵、魚の味噌煮などなど、知多半島の味噌料理はバリエーション豊か。まちの駅 「味の蔵たけとよ」では地元の味噌やたまりを使ったお料理が味わえるほか、いろいろな味噌製品を購入できますよ。