知多半島では江戸時代、酒粕を原料にした粕酢の生産が半田を中心に盛んになりました。
酒造りの工程で大量に出る酒粕で作られた酢は、米酢と比べて甘くまろやかで、当時江戸で大流行した寿司と相性がよかったため評判となり、船で運ばれて江戸や静岡、伊勢、三河などで売られました。
そうしたお酢の歴史をたどれるミツカンミュージアムには当時酢を運ぶのに使われた弁財船の原寸大レプリカなど展示されていて、知多半島の観光スポットになっています。
知多半島には今でも古来の醸造法で丁寧に粕酢を作り続ける醸造蔵もあれば、趣向を凝らしたドレッシングや健康によいドリンク酢のメーカーも多くあり、知多グルメのバックグラウンドを支えてくれています。半田で当時流行した尾州早ずし(一貫が今のお寿司の3~5倍)を再現して食べさせてくれるお店もありますよ。