知多半島ひとくちメモ③知多木綿のひみつ

無題 (2)

知多木綿の生産は岡田(知多市)を中心に江戸時代の初期に手機で始まり、明治時代には豊田佐吉によって国産の動力織機が作られ、自動織機へと発展していきました。

化学薬品のない時代に灰汁を使った漂白技術を高め、際立つ白さが評価され高級織物として江戸に広まりました。

薬品を使わないため生地にストレスがかからず、やわらかで給水が良いのが特色です。

生産量は少ないですが、明治時代のシャトル織り機でゆっくり織られることによっても独自の柔らかな風合いが生まれ、しなやかで美しい仕上がりになります。

細い幅で織られた知多木綿は、有松絞のてぬぐいや浴衣の材料にも使われてきました。